
さいたま市浦和区のパーソナルトレーニングジム
Movere(ムーバー)代表パーソナルトレーナーの佐藤択磨です。
間も無く60歳になるお客様と最近の会話で
「30代だったらもっと無茶している。」
「40歳ぐらいの、佐藤さんぐらいの年齢だったら…」
そう言われると、
・自分だって学生の頃に戻れたら、
・30代のあの頃に戻ってやり直せたら、
そう思う日々は今でもなくはないです。
今回は自分が強い嫉妬心からも、今の自分があるんだという出来事を赤裸々に書いていきますね!
1. 輝いていた日々、そして狂い始めた歯車
大学3年生の夏、ぼくは全日本学生選手権(インカレ)で優勝を果たし、日本一に輝きました。
しかしある日突然、人生の歯車が狂い出す瞬間に出会いました。
それは拳の骨折でした。
全日本選手権がある2週間前の11月のことでしたが、たったひとつの怪我が、こんなにも人生を変えてしまうのかと思うほど、ぼくのその後の進退を大きく狂わせました。
翌年の4年時には骨折を繰り返し、試合に出ても思うように戦えない。
氣付けば大学1年生にも敗北を喫し、そこから連敗が続き、劣等感にまみれていったのを思い出します。
「なぜ俺が…」という悔しさと同時に、次第にやる氣も失われていきました。
いつしか心は燃え尽き、大学最後の国体、全日本選手権を辞退しそのまま引退。
就職という現実に流されるように、競技生活に幕を下ろしました。
2. 仲間が頂点に立った瞬間の、どうしようもない悔しさ
しかし引退してからが本当の苦しみの始まりでした。
翌年の国体や全日本選手権では、かつて何度も勝っていた相手や後輩が、オリンピック世代の引退を追い風に、あっさりと優勝していったのです。
その時、僕は警視庁警察官として警察学校に入庁していたのですが、髪型は慣れない角刈り頭、そして教官や職員から罵倒される日々。(当時は胸ぐら掴まれたり、机を蹴飛ばされるなんてこともありました)
大学のときから燃え尽き症候群に近い心はすでに限界で、うつに似た徒労感に飲み込まれていました。
「俺は何をやってもダメなんじゃないか?」
そんな思いに苛まれ、かつての自分が信じられないほど弱気になっていました。
そして、追い打ちをかける出来事が起こります。
あっさり勝っていた北海道の後輩でもある鈴木という選手が、当時のロンドンオリンピックに出場を決めたのです。
(もちろん2年〜3年の間の急成長があってですが)
応援は、『おめでとう!』の連絡はしましたが、心からは出来ていませんでした。
正直、嫉妬しかなかったからです。
心の奥底では『続けていたら、俺だってオリンピックに行けたのではないか?』という黒い感情が渦巻いていたのです。
自分の中に生まれた憎悪に近い嫉妬心。
その苦しみは、何年経っても消えませんでした。
3. 29歳、8年ぶりの復帰と再起の光
でも、その想いが消えずに残っていたからこそ、29歳の時に僕は大きな決断をしました。
日記を付けていて、これは自分の中でも良い習慣だったと褒めていきたいものです。
毎晩アファメーションしながら自分を奮い立たせていました。
※アファメーション:自分の理想の姿や目標を肯定的な言葉で表現し、繰り返し自分に語りかけることで、潜在意識に働きかけ、望む現実を引き寄せる自己啓発のテクニック。
科学的根拠も認められており、ポジティブな思考の獲得、自信の向上、能力の最大化などの効果が期待できるもの。
『もう一度やる。もう一度、自分を取り戻す。』
そう願って翌年、8年ぶりの現役復帰を決意!
失った時間を取り戻すように、泥臭く、ひたむきに仕事の合間にボクシングジムに通いました。
そしてついに社会人全日本選手権で優勝。
あの瞬間、心の奥にくすぶり続けていた炎が再び燃え上がり、『まだ俺は終わっていなかった。』と証明することができたのです。
4. 華やかではなく、泥臭い努力の先に見えた景色
学生時代の後楽園では、周りから握手や写真を求められたこともありました。
しかし復帰を果たした僕は、華やかな舞台のスターというものではありませんでした。
むしろ、泥臭く、地道な努力を積み重ねていく。
そして、「あっ、そんな選手いたよね!」と、どこかで誰かが覚えてくれている程度の存在。
でも不思議なことに、それが心地よかった。
いま思い返せば、僕にはそのポジションが似合っていたのではないかと感じます。
- 派手さはないけれど、努力を続けてきた姿を見てくれる人がいる。
- 小さくても、応援してくれる人がいる。
- 何よりも自分自身を信じ続けてきた今がある。
それだけの自分で十分なのだと、心から思えたんですね。
5. 今の自分がある理由と、トレーナーとしての使命感
これまでの経験があるから、今の僕があり伝えられることがあります。
それはトレーニングは筋肉を付けるためだけのものじゃなくて、「人生を立て直すための手段」でもあるということです。
22歳の夏に不完全燃焼の引退でモヤモヤしていた日々を、トレーナーに転身したことで、肉体だけでなく、精神的にもグッと活力を取り戻せたこと。
過去の栄光に縛られて苦しんでいた僕だからこそ、今、お客様に本気で伝えられる言葉があります。
「諦めない。夢と希望を更新し続ければ、人生は何度だって変えられる。」
僕はパーソナルトレーナーとして、今すぐその想いを全力で届けたい。
そしてあの日の僕と同じように、悔しさや挫折の中で、もがいている人に寄り添いたい。
そんな氣持ちがふと湧いてくるんですね。
6. 最後に、、、夢を終わらせない。自分を超えていくために!
人生の歯車が狂ったからといって、年齢を重ねてもそこで終わりじゃないんですね。
むしろその狂いを立て直そうとする挑戦こそが、人を強くし、人生を輝かせるものだと。
過去の自分を否定する必要はありません。
誰かに追いつこうとする必要もありません。
大事なのは「今の自分から突き抜ける」ことです。
だから、僕が声を大にして伝えられること、それは
「夢を諦めるな!過去の自分を超えるのは、今の自分だ!」
そんな想いが今でも恥ずかしがりながら持てているからこそ、40歳になった今でも元氣よく過ごせています。
大丈夫。今のあなたが一番若いです!
ということで、今すぐ筋トレを開始して、それを継続していきましょうね!
それでは皆さま、引き続き
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@浦和も、どうぞよろしくお願い致します。
Movereパーソナルトレーニングジム
株式会社ワンアップモチベーション
代表取締役 佐藤 択磨
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